スポンサーサイト 

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「シーレーン防衛という戦訓」 

 2010-05-23
第一次大戦の欧州戦線、

日本の観戦武官も参加して、近代戦の様々な戦訓を日本にもたらした。



しかし残念なことに、日本の海軍には、第一次大戦から「得られなかった重大な教訓」が存在している。

それは「シーレーン防衛」である。



あれほど猖獗(※しょうけつ:はびこって勢いが盛んであること)を極めた独軍の潜水艦戦は、

英国の商船を大量に撃沈、海上輸送を壊滅の一歩手前まで追い込んだ。

輸出と輸入が停止すれば、経済の壊滅はおろか食料の供給もストップ、国民の生命は危機に瀕したのだ。



こうした国家の生死に関する、シーレーン防衛の重大性を、当時の日本海軍は理解できなかった。

そして、その戦略眼の不明が、太平洋戦争の種々の悲劇をもたらしたのである。



米国の潜水艦と航空機の攻撃による、日本の商船への壊滅的な打撃は、

広い太平洋戦線の日本軍将兵を飢餓線へと追いやり、戦死者よりも餓死者の方が多いという悲劇をもたらしたのだ。

またシーレーンの壊滅は、戦争経済はおろか国家経済をも麻痺させて、日本は継戦能力を喪失したのである。



また現代の日本も、かつての戦争の悲劇から果たしてどれほどの「戦訓」を得ているだろうか。

食料自給率は通商が途絶すれば、国民の生命に直結する大問題だ。

エネルギーは遮断されれば、日本全体が立ち枯れることを意味する。

どのようなことがあっても、シーレーンの確保は、日本の生命線である。



そして、その生命線に、重大な危機が到来しようとしている。中国の台頭である。



もし、台湾を併合したら、台湾海峡はおろか、マラッカ海峡から沖縄周辺の海域に到るまで、

中国は内海化を宣言する可能性すらある。

これは中国政府の意向を無視しては、日本の通商が不可能になることを意味する。



また、中国が建造、保有を明言した航空母艦の問題も、中国による海洋支配を加速する。

空母を保有する艦隊には、空母なしの艦隊は手が出せない。

中国の意向を伺って、日本は生活するしかなくなるのだ。

はっきり言って、日本には中国の属国化の危機が到来することを意味するのである。



日本海軍が第一次大戦で得られなかった戦訓であり、

太平洋戦争を失った戦訓でもある「シーレーン防衛」を、今、日本は新たに考えるべきだ。

そして、その安全を犯す可能性がある勢力が現在ただいま、

この極東に台頭してきている現実をも直視するべきである。



座しているだけでは、決して守れない平和もあるのである。



スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。